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相続・遺言

相続関係の調査、相続関係説明図とは?【第4回】

高齢者等終身サポート専門行政書士の森です。

今回は、相続手続きの最初の一歩ともいえる「相続関係の調査」と、その結果をまとめる「相続関係説明図」について解説します。

相続人の確定がなぜ重要?

相続手続きを進める上で、誰が相続人であるかを正確に把握することは非常に重要です。なぜなら、遺産分割協議は相続人全員で行う必要があるからです。一人でも欠けていると、その協議は無効とされてしまい、再度やり直す必要が生じます。

また、不動産の名義変更や預貯金の解約といった各種手続きにおいても、法務局や金融機関は「この人たちが本当に相続人であるか」を確認するため、戸籍謄本などの提出を求めます。

相続関係の調査とは?

相続関係の調査とは、亡くなった方(被相続人)の出生から死亡までのすべての戸籍を収集し、それに基づいて法定相続人が誰であるかを確定する作業です。具体的には、以下のような戸籍をたどっていきます。

・被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍

・相続人全員の現在の戸籍謄本

・(場合によっては)代襲相続(亡くなった相続人の代わりに子が相続すること)などが発生している場合の戸籍

これらの戸籍を読み解くことで、隠れた相続人がいないか、あるいはすでに亡くなっている相続人がいないかなどを正確に確認します。

相続関係説明図とは?

相続関係説明図とは、上記で調査した結果をもとに、被相続人と相続人の関係を図式化したものです。家系図のような形式で、誰が誰の子で、どのような続柄なのかが一目でわかるように作成します。

この説明図を作成することで、相続関係が複雑な場合でも全体像を把握しやすくなり、また、各種手続きの際に添付書類として提出することで、手続きをスムーズに進めることができます。金融機関や法務局も、相続関係説明図が添付されていると、戸籍の内容を一つ一つ確認する手間が省けるため、手続きが迅速に進む傾向にあります。

自分で作成できる?専門家に頼むべき理由

相続関係の調査や相続関係説明図の作成は、ご自身で行うことも可能です。しかし、戸籍の収集には専門知識が必要となる場合が多く、また、慣れないと非常に時間がかかります。

古い戸籍(手書きの戸籍など)は解読が難しいことがある

転籍や婚姻などで戸籍が複数に分かれている場合、すべてを漏れなく集めるのが大変

兄弟姉妹が相続人になる場合、被相続人の両親の出生まで遡る必要があり、膨大な量の戸籍が必要になることも

こうした複雑な作業を正確かつスピーディーに進めるためには、行政書士などの専門家に依頼することが安心です。当事務所では、戸籍収集から相続関係説明図の作成まで、一貫してサポートいたします。お客様にご負担をかけることなく、正確な相続人調査を行うことで、その後の相続手続き全体を円滑に進めるための土台を築きます。

まとめ:相続の「最初の一歩」は専門家にお任せを

相続関係の調査と相続関係説明図の作成は、その後のすべての相続手続きに影響する、非常に重要なステップです。ここを正確に行うことで、手続きのやり直しを防ぎ、円満な相続へと繋がります。

「どこから手をつけていいかわからない」「戸籍を集めるのが大変そう」と感じる方は、ぜひ一度、当事務所にご相談ください。初回相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。

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