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家族信託

家族信託とは?認知症や事業承継に備える新しい財産管理の仕組み【第8回】

高齢者等終身サポート専門行政書士の森です。

今回は、近年注目されている「家族信託」について、その概要とメリットをわかりやすく解説します。

家族信託とは?

家族信託とは、ご自身の財産を信頼できるご家族に託し、目的に沿って管理・運用してもらうための仕組みです。たとえば、親が子に財産を託し、親の生活費や介護費用に充ててもらう、といった柔軟な財産管理が可能になります。遺言書は、ご自身の死後の財産の分け方を指定するものですが、家族信託は、ご自身の生存中から効力を持たせることができ、より柔軟な財産管理が実現できます。

なぜ今、家族信託が必要なの?

(認知症対策)

認知症などで判断能力が低下すると、ご自身の財産を自由に管理・処分することが難しくなります。家族信託を利用すれば、ご家族が財産を管理し、生活費や介護費用を滞りなく支払うことができます。

(事業承継対策)

中小企業の経営者の方が、将来的に会社の株式を後継者にスムーズに引き継ぎたい場合にも家族信託は有効です。株式の議決権を承継者に移しつつ、配当を受け取る権利はご自身に残す、といった柔軟な設計が可能です。

遺言書では実現できない柔軟な財産承継

遺言書は原則として、ご自身の死後の財産の分け方を一度だけ指定することしかできません。しかし、家族信託では「自分が死んだら配偶者に、配偶者が死んだら子に」といったように、複数世代にわたる財産の承継先をあらかじめ決めておくことができます。

家族信託は自分で設計できる?行政書士に依頼するメリット

家族信託は、ご家族で話し合って行うものですが、その設計や手続きには専門的な知識が不可欠です。

複雑な契約書の作成:家族信託契約は、財産の種類や目的、誰が何を担うかなど、細かく決める必要があります。法的に有効な契約書を作成するためには、専門家のアドバイスが欠かせません。

登記手続きや口座開設:不動産の信託登記や、信託専用の口座(信託口口座)の開設など、煩雑な手続きを伴います。

ご家族間の円滑な話し合い:家族信託の設計は、ご家族全員の理解と合意が必要です。専門家が中立な立場で入ることで、円滑な話し合いをサポートし、ご家族間のトラブルを未然に防ぎます。

当事務所では、お客様のご状況やご希望を丁寧にヒアリングし、ご家族にとって最適な家族信託の設計をご提案します。将来の不安を解消し、大切なご家族が安心して暮らせるよう、一貫したサポートを提供いたします。

まとめ:家族信託で、未来への「安心」をデザインしませんか?

家族信託は、ご自身の「想い」を形にし、未来のご家族に「安心」を届けるための有効な手段です。

「何から始めたらいいか分からない」「うちの場合はどうなるの?」と感じたら、まずは一度ご相談ください。当事務所では初回相談は無料です。将来の不安を解消し、ご家族の明るい未来を築くお手伝いをさせていただきます。

※当事務所の行政書士(森)は、一般社団法人事業承継協会・信託部会の会員です。

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