高齢者等終身サポート専門行政書士の森です。
今回は、皆さんに少し踏み込んだ質問から始めたいと思います。
「あなたは現在、親(または子ども)と『相続』や『お金』の話をしたことがありますか?」
「そろそろ話し合わなければ」と思ってはいても、なんとなく縁起が悪い気がしたり、きっかけが掴めなかったりと、先延ばしにしている方も多いのではないでしょうか。しかし、この「対話」こそが、将来の家族の笑顔を守るための、最も大切な一歩になります。
なぜ「今」話し合う必要があるのか?
相続の問題は、往々にして「親が亡くなった後」に表面化します。しかし、その時にはもう、ご本人の本当の意思を確認することはできません。
・どのような財産(不動産、預貯金、株式など)がどこにあるのか?
・誰に、どのような思いで資産を託したいのか?
・将来、介護が必要になったらどうしてほしいのか?
こうした情報は、ご本人が元気なうちにしか共有できないものです。「まだ先のこと」と思わずに、余裕のある時に話し合っておくことで、いざという時の手続きの負担を劇的に減らし、何より親族間の不要なトラブルを防ぐことができます。
切り出し方のヒント:日常の会話から自然に
「お金の話をしよう」と真正面から向き合うと、お互いに身構えてしまいます。そこで、日常生活の何気ない会話からきっかけを作ってみるのがおすすめです。
例えば、「最近、ニュースで空き家の問題をやっていたけど、うちの実家はどうしていくのがいいかな?」「友達が遺言書を書いたって言っていたけど、お父さんはどう考えてる?」 「行政書士さんのコラムで、エンディングノートの話を読んでね……」
といったように、第三者の話題やニュースをフックにすることで、角を立てずに話題を広げることができます。大切なのは「問いただす」ことではなく、「一緒に考えたい」という姿勢を伝えることです。
「お金」だけではない「想い」の共有
相続の話は、単に「誰がいくらもらうか」という数字だけの問題ではありません。これまで大切に守ってきた家や、苦労して築いた資産には、必ず持ち主の「想い」が宿っています。
・「この家は、孫たちが集まる場所として残してほしい」
・「長年看病してくれた長女に、感謝の気持ちを多めに残したい」
こうした「声なき声」を、法律という言葉に翻訳して形にするのが、遺言書や遺産分割協議書です。親子で対話を重ねることは、その「想い」のバトンを丁寧につないでいく作業そのものなのです。
専門家を「橋渡し役」に活用してください
親子間だからこそ、かえって感情的になってしまったり、法的な正解がわからずに行き詰まってしまったりすることもあります。そんな時は、私たち行政書士のような第三者を頼ってください。
当事務所では、専門用語をわかりやすく「通訳」し、ご家族それぞれの想いに寄り添ったアドバイスを行っています。ご自宅への訪問相談も承っておりますので、外に出るのが難しい高齢の親御さんとの話し合いの場に同席させていただくことも可能です。
まとめ:会話は「最高のプレゼント」
「相続」や「お金」の話をすることは、決して不謹慎なことではありません。むしろ、残される家族への最大の思いやりであり、未来への安心を贈る「最高のプレゼント」だと言えるでしょう。
まずは「今日、少しだけ話してみようか」という一言から始めてみませんか?
当事務所では、親子間の話し合いのサポートや、想いを形にする遺言書作成、遺産分割の準備など、幅広くお手伝いしております。初回相談は無料ですので、どうぞお気軽にご相談ください。